「異性の人に崇拝しられるより同性の人に崇拝しられる時が、自分は一番誇り感じる。何でや云うたら、男の人が女の姿見て綺麗思うのん当り前や、女で女を迷わすこと出来る思うと、自分がそないまで綺麗のんかいなあ云う気イして、嬉してたまらん」


なんちゅう贅沢や…!
谷崎潤一郎の同性愛を描いた『卍』の光子の台詞です。

芸妓学校に通う良家の光子、弁護士を夫に持つお嬢さん育ちの園子。
二人の同性愛は周囲を巻き込みんで…。

20年ぶりの再読だけど、また同じ箇所で感心してしまいました。
実際には私には同性愛の経験は無いけれど、ご縁あらばと『卍』を初めて読んだ日から思うようになりました。
「好き」は男も女も関係無い。

コメント

lister
2013年10月14日12:57

たまりませんね。男を男で迷わせてみたい、そういう友人がいました。普通に結婚してしまいましたけどね。

ひこの
2013年10月14日15:52

listerさん
解ってもらえましたか!
「男を男で…」もかなり衝撃的なフレーズです。
妖艶ですね、くらくらします☆

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